深夜のお騒がせ
母屋の風呂から庭を通って離れの部屋に戻って来た妻、「痛タタタ・・・
「どうしたんよ?」
「何かチクッとした
「何かに刺されたんか?」
「そこのつっかけの中に何かおらん?」と土間の方を顎でしゃくる。
「もしかしてムカデ?」と用心深く、妻が履いて来たつっかけを振るってみると、案の定いたいた
慌ててドアを開けてつっかけを外に放り出し、ムカデ退治に掛ろうとすると、百本足?の俊敏な動きでアッという間に手出しのできないような狭い隙間に逃げ込んでしまった
残念、取り逃がしたり
ムカデ退治は諦めて部屋に戻ってみると、妻はムカデに刺された激痛に唸り声を上げながら顔を歪めている
「何か冷やすもの持って来てよ~
慌てて冷蔵庫の中から保冷剤を取り出そうとしたが、冷凍室の金属部に凍りついてて素手ではなかなか取れそうにない・・・(>_<)
そうしてもたついているところに、背後からまた妻の怒声が(>_<)
「母屋の冷蔵庫の中にもあるでしょ
急いで母屋に戻って、カチカチに冷えた保冷剤を数個持って来て妻に渡すと、それで患部を冷やしながら妻、今度は、
「早くムカデに刺された時の対処法、ネットで調べてよ~
余程痛いのだろうと、こっちも焦る気持ちを抑えながらネットで検索・・・
「えっとぉ・・・傷口から毒を吸い出すぅ・・・だってぇ
そんなこと言ってもそろそろ還暦に手が届こうかという妻、自分の足の指に口が届くほど柔軟な身体ではないし・・・
俺が吸い出してやろうか?と切り出すと
「そんなことして、もしムカデの毒が父さんの身体に入ったら大変でしょうがぁ(>_<)」
と激痛の中にも私を思う気持ちは忘れてないらしい・・・
それじゃあ・・・と、次の手を探していると、「早くしてよ~
「急かすなよぉ・・・いま探してるんだからぁ
「ん、何、病院に行くぅ
今はもう深夜、たかだかムカデに刺されたくらいで大袈裟に病院に駆け込むかなぁ・・・と、これは刺された痛みが分からない者の思うことだけど、妻に訊いてもそこまではする気はないらしい。
じゃあ次・・・
「あ、あったぁ
「刺された箇所を水道の水を流しながら毒を絞り出せば、少しはいいみたいだよ」
との対処法を聞くやいなや、妻は再び風呂場に急行・・・
羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く・・・さっきムカデを撃退したばかりのつっかけを、今度は念入りにチェック。
もうそこにムカデなんている訳ないのに・・・
しばらくして応急処置を済ませて戻ってきた妻、今度は患部に保冷剤を当てて冷やしながら痛みに耐えている・・・
でももう怒鳴らなくなったのは少しは楽になったのかも・・・?
ま、僕のやることはひとまずこれで一件落着なので、妻を気遣いながらもパソコンに向かう。
テレビを観ながら痛みを紛らわせていた妻の声がしなくなったと思って振り返ると、患部を保冷剤で冷やしながらこっくりさん
「おい、少しは楽になったんか?」
びっくりしたように目覚める妻・・・
「あぁ、少しは楽になったみたい。ごめんね騒がせて・・・
ったくもう、ホント人騒がせなヤツ・・・
でもまぁそのくらいで済んで良かった良かった(^^)v
「じゃもうそろそろ寝るか」とパソコンをシャットダウンし消灯・・・
以上、深夜のムカデ騒ぎでした(^^ゞ
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